北とぴあ国際音楽祭記念事業2004
モーツァルト作曲 /オペラ イドメネオ(コンサートスタイル)
平成16年
11月12日(金)18:30開演
11月13日(土)17:00開演
北とぴあ
さくらホール
S席7,000円、
A席5,000円、
B席3,500円、
学生自由席1,000円
チケット販売    
7/7(水) 発売開始
チケットぴあ/0570−02−9990
Pコード予約/0590−02−9966/Pコード 173-546
北とぴあ1階チケット売場
(10:00〜19:00 )
お問合わせ及び電話申し込み
(財)北区文化振興財団
  03−5390−1221
(平日9:00〜17:00)
出演者
イドメネオをめぐって
               〜皆様へのメッセージ〜

 今年の北とぴあ国際音楽祭記念事業はモーツァルトのオペラ《イドメネオ》を演奏会形式でお届けします。
台本はフランスの作曲家カンプラの《イドメネ》を直接の手本とし、フランスのトラジェディ・リリック(抒情悲劇)を踏襲したオペラ・セリアであり、当時ミュンヘンの歌劇場にあったフランス風バレエ団のためにダンス音楽まで盛り込んだこの作品は、これまで北とぴあでモーツァルトともう一方の柱として取り上げてきたフランス・バロック・オペラとの接点ともいえるでしょう。

 この《イドメネオ》でモーツァルトは初めて台本製作にまで深く関与し、音楽面だけでなく総合的に作品を作り上げていきました。また、新作の上演が当たり前の時代に初演後もたびたび上演を画策していたこともあり、モーツァルトが《イドメネオ》を渾身の作と考えていたことは間違いないでしょう。モーツァルトならではの細やかな心理描写、情景描写は精緻にしてダイナミック。ホルン4本を駆使して、人間の内面の嵐と実際の嵐を描き分けたり、ステレオタイプ的になりがちなエレットラに叙情的なアリアで温かい人間の血を通わせたり...。

 演出面では難しい面もあるこのオペラですが、演奏会形式をとることにより、よりいっそう音楽の魅力が際立つのではないかと思います。実際モーツァルトも 1786年ウィーンでは演奏会形式で上演しています。

 バロック・テナーの大御所、ジョン・エルウィス氏をイドメネオにお迎えすることは大きな喜びですし、おなじみ波多野睦美さんは今回、男役のイダマンテでまた一味違った魅力を披露します。イリア役には藤原歌劇団の星、高橋薫子さん、エレットラには2年前の北とぴあ国際音楽祭記念事業「モーツァルティッシモ!!」で絶賛を博したノルウェーのソプラノ、トゥーナ・ブラーテンさんの再登場です。そして実力派、畑儀文さんのアルバーチェと、万全のキャストで臨みます。どうぞご期待ください。

                           音楽監督 寺神戸 亮